背景
Windows環境から別ネットワーク内のLinuxにSSHでログインするための方法を調査した。
記事の目的
RLoginでWindowsから多段SSHできるようにする
多段SSHとは
多段SSHは、別ネットワークと自分のPCがあるネットワークの両方に接続されたPC(踏み台サーバー)を経由して、別ネットワーク内のPCにSSHログインする方法である。
踏み台サーバーにポートフォワード設定を行ってプロキシサーバーとし、自分のPCから踏み台サーバー経由で接続する。
RLoginの導入方法
RLoginの設定方法を参照
RLoginの設定方法
ここでは、RLoginで多段SSHを行うための設定方法について記載する。
1. 踏み台サーバーの設定方法
- Server Selectウインドウの新規(N)をクリック(Server Selectウインドウは、RLoginウインドウ右上の黄色いプラグマークで表示できる)
- 接続設定を行う
- エントリー名 この接続設定の名前を記入する
- コメント この接続設定の説明を記入する
- タブ 接続先のタグを記載する(Server Selectウインドウ内で、タブ毎に整理されて表示されるようになる)
- 前接続先 記載しない
- ホスト名(サーバーIPアドレス) 踏み台サーバーのホスト名、又はIPアドレスを記入する
- TCPポート SSHの場合は、sshとする
- ログインユーザー名 踏み台サーバーのログインするユーザー名を記入する
- ユーザー認証の方式によりパスワードorパスフレーズ パスワード認証の場合、踏み台サーバーのパスワードを入力する
- SSH認証鍵 RSA認証の場合、ここをクリックして踏み台サーバーの認証鍵を指定する
- プロキシ設定 社内ネットワークなど、プロキシ経由でアクセスする場合はここを設定する
- ポートフォワード設定
- プロトコル内のポートフォワードを選択
- 新規(N)を選択
- ポートフォワード設定
- Listened Local Socksを選択する
- Hostname localhostと記載する
- Port ポートフォワードで使用するポート番号を記載する(ここでは、9000とした)
- OKボタンを押す
- 全てのウインドウをOKで閉じる
2. 接続先の設定方法
- Server Selectウインドウの新規(N)をクリック(Server Selectウインドウは、RLoginウインドウ右上の黄色いプラグマークで表示できる)
- 接続設定を行う
- エントリー名 この接続設定の名前を記入する
- コメント この接続設定の説明を記入する
- タブ 接続先のタグを記載する(Server Selectウインドウ内で、タブ毎に整理されて表示されるようになる)
- 前接続先 踏み台サーバー(例では、Linux PC 1)を記載する
- ホスト名(サーバーIPアドレス) 接続先のホスト名、又はIPアドレスを記入する
- TCPポート SSHの場合は、sshとする
- ログインユーザー名 接続先のログインするユーザー名を記入する
- ユーザー認証の方式によりパスワードorパスフレーズ パスワード認証の場合、接続先のパスワードを入力する
- SSH認証鍵 RSA認証の場合、ここをクリックして接続先の認証鍵を指定する
- プロキシ設定
- Server Edit Entryウインドウ内におけるサーバーのプロキシ設定(P)を選択する
- Select Proxy Protocol SOCKS5を選択
- Over SSL 使用しないを選択
- Proxy Server Address localhostと記載
- Socket Port 踏み台サーバーのポートフォワードで使用しているポート番号を記載する(例では9000)
- 全てのウインドウをOKで閉じる
多段SSHの使用方法
ここでは、RLoginで多段SSHの方法について記載する。
- Server Selectウインドウで接続先を選択し、OKボタンを押す
- 踏み台サーバーと接続先の両方へSSHでログインされる
備考
- 踏み台サーバーとの接続を切断すると、接続先も切断される
まとめ
- RLoginで多段SSHする方法ついて調査、記載した
参考文献
変更履歴
- 2020/05/10: 新規作成
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